建築金物に使われるアルミ金物とは?軽くてサビにくい理由と現場での使いどころ
アルミ金物の使いどころとメリットデメリットを解説
建築現場や住宅のいたるところで目にするアルミニウム製の建築金物。
非鉄金属の代表格であるアルミニウムは、鉄やステンレスとは異なる特性を持ち、近年の建築において欠かせない素材となっています。
「軽くて扱いやすそうだが、強度は大丈夫なのか」
「鉄やステンレスとどう使い分けるべきか」
このような疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
本コラムでは、アルミ金物が建築分野で選ばれ続ける理由を、材料特性から現場での使いどころまでわかりやすく解説します。

アルミ金物とは?建築に使われる理由
アルミニウムは、鉄・ステンレスと並んで建築金物に多く使用される金属素材です。
なかでも軽量性・耐食性(錆びに強い)・加工性に優れ、外装・内装・設備関連まで幅広い用途で活躍しています。
単に「軽い金属」というだけでなく、現代建築のニーズに合致した性能を備えていることが、アルミ金物が普及した大きな理由です。
アルミ金物の主なメリットは驚きの軽さと比強度の高さ
アルミニウムの最大の特長は、その軽さです。
比重は約2.7と鉄の約7.87と比べておよそ3分の1しかありません。
しかし、軽いからといって弱い素材ではありません。単位重量あたりの強度、いわゆる比強度が高いため、航空機や車両、高層ビルの構造材にも使われてきました。
建築金物においても、
- 現場での持ち運びが楽
- 高所作業時の負担軽減
- 建物全体の軽量化
といった施工性・安全性の向上に大きく貢献します。
錆びにくく、美観の観点でも優秀
アルミニウムは、空気に触れることで表面に緻密な酸化皮膜を形成します。
この皮膜が保護層となり、鉄のように赤錆が進行することがほとんどありません。
さらに建築金物では、
- 陽極酸化皮膜処理(アルマイト)
- 二次電解着色
などの表面処理を施すことで、耐食性をさらに高めることが可能です。
屋外や準外部、湿気の多い環境でも、長期間美しい外観を保てる点は、設計者・施主双方にとって大きなメリットといえるでしょう。
自由度の高い加工性と意匠性
アルミニウムは加工性にも優れており、なかでも押出形材としての利用に適した素材です。
たとえば、
- サッシ
- カーテンレール
- 太陽光架台用金具
- 目隠し・ルーバー部材
などは、アルミ押出材の特長が最大限に活かされています。
特に建築分野で多く使われる『6000系アルミ合金(Al-Mg-Si系)』は、複雑な断面形状の製作が可能で、十分な強度と耐食性を両立している特長を持ち、機能性と意匠性を両立した金物設計を実現します。
環境に優しいリサイクル性
アルミニウムは融点が比較的低く、少ないエネルギーで再溶解・再利用が可能な金属です。
使用済み製品をリサイクルしても性能劣化が少ないため、サステナブルな建築資材としても高く評価されています。
環境配慮が求められる現代建築において、アルミ金物の採用は時代に合った選択といえるでしょう。
用途に応じて進化するアルミニウム合金
純アルミニウムは柔らかい金属ですが、他の元素を加えることで用途に応じた性能を引き出すことができます。
6000系アルミ合金(6063など)
- 強度と耐食性のバランスが良い
- サッシ、構造用材、建築金物全般に広く使用
5000系アルミ合金
- 非熱処理合金の中で高い強度
- 船舶、車両、耐久性が求められる部材に採用
アルミ鋳物材
- 複雑な形状の再現が可能
- 門扉、支持瓦、装飾金物などに使用
適切な合金選定が、金物の性能と耐久性を左右する重要なポイントです。
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建築金物は特性を正しく理解し、用途に合わせた合金・表面処理を選定することで、より安全で、より長く価値を保つ建物づくりが可能になります。
建築金物の活用についてお悩みの際は、ぜひお気軽にご相談ください。




