建築金物に欠かせない「鉄」とは?資材の選び方を解説
鉄の基本知識
建築金物において、「鉄」は最も基本となる材料です。
接合金物、補強金物、ボルトやナットなど、私たちの身の回りにある多くの建築金物は鉄をベースに作られています。
この記事では、建築金物を正しく選ぶために知っておきたい、鉄の基礎知識についてわかりやすく解説します。

鉄系材料と非鉄系材料の違い
金属材料は大きく 「鉄系材料」 と 「非鉄系材料」 に分類されます。
鉄系材料とは、鉄を主成分とする金属材料の総称で、純鉄・炭素鋼・合金鋼・鋳鉄などが含まれます。一方、非鉄系材料は、アルミニウムや銅、亜鉛、ニッケルなど、鉄以外を主成分とする金属を指します。
建築分野では、
- 強度が求められる
- コストを抑えたい
- 大量生産・安定供給が必要
といった理由から、鉄系材料が広く採用されています。
建築金物に鉄が使われる理由
鉄が建築金物に多く使われる理由は、以下の特性にあります。
高い強度を確保できる
鉄は炭素を含むことで硬さと強度を持ち、構造部材として大きな荷重に耐えられます。柱や梁を支える接合金物には、欠かせない性能です。
加工性が高く、用途が広い
曲げ・プレス・溶接などの加工がしやすく、形状の自由度が高いため、さまざまな建築金物に対応できます。
コストパフォーマンスに優れる
生産量・流通量が多いため、安定した価格で提供できる点も、建築分野では大きなメリットです。
一方で注意したい「錆」の問題
鉄の弱点としてよく知られているのが「錆」です。
空気中の酸素や水分と反応することで錆が発生し、放置すると強度低下につながる可能性があります。
そのため、建築金物では
- ステンレス材の採用
- 各種めっき表面処理
- 塗装
など、使用環境に応じた対策が施されています。
ここまでは建築金物に使われる鉄の特性についてお話してきました。「鉄製」といっても、その中身の鋼材の種類は一つではありません。
ここからは、建築金物に使われる代表的な鋼材と、その選び方の考え方を整理します。
建築金物に使われる代表的な3種類の鋼材
① 一般構造用鋼(SS材)
もっとも基本となる鋼材で、多くの建築金物に使用されています。
- 強度・加工性・コストのバランスが良い
- 規格が明確で品質が安定
- 表面処理を前提として使用
主な用途
筋かい金物、仕口金物、短冊金物、各種プレート金物 などに使われています。
② 表面処理鋼板(めっき鋼板)
SS材などに亜鉛めっき処理を施し、耐食性を高めた鋼材です。
- 錆の進行を抑える
- 湿気の多い環境に適している
- 土台・床下・小屋裏周辺で多く使用
溶融亜鉛めっき鋼板(SGCCなど)は、「錆びにくく使う」ための実用的な選択肢です。
③ ステンレス鋼
クロムを含有し、高い耐食性を持つ鋼材です。
- 高湿度環境
- 結露リスクが高い部位
- 沿岸部など腐食環境が厳しい現場
に適しています。
一方で、コストは高めなため、必要な箇所に限定して使う判断が重要です。
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柱と土台や梁などをつなぐために使う金物です。厚みが薄く作業しやすい軽量型です。
金物選定は、建物の品質を変える
建築金物は、完成後には見えなくなる部材です。だからこそ、材料選定の積み重ねが、建物の信頼性を左右します。
商品の特性を理解し、用途に応じて使い分けることが、長く安心して住める建物づくりにつながります。
材料選定について、「どの金物が適しているかわからない」とお困りの場合はぜひお気軽にお問い合わせください。
現場に応じたご提案をさせていただきます。




