公開日:2020.09.15
JISドリルねじ YAIBA
安全・安心・安定のJISドリルねじ

ドリルねじってなに??
ドリルねじは先端がドリル刃で、ねじ自身で下穴をあけ、タップをたてて締め付けをおこなうことができる便利なねじです。
日本でドリルねじが使用されるようになって約40年になります。
建築板金をはじめ、プレハブ住宅、スチールハウス住宅などあらゆる分野で使用されています。
釘に比べて引抜力が高く、長期の使用でも緩みにくく安全で、コストパフォーマンスにも優れたファスナーです。
JISドリルねじYAIBA(刃)の良さとは
ドリルねじはどれも同じ?
ねじの性能は各メーカーで若干異なります。引張強度、ねじり強さ、
外観などの品質検査をおこない、それらに合格したものが流通され
ています。成型不良やねじ込み性不良など、目視や感覚でわかる不
良は回避できますが、遅れ破壊など目視では発見できない品質不良
は、いつどこで発生するか予測することができません。
遅れ破壊とは
「遅れ破壊」とは高張力環境で発生しやすく、負荷がかかった状
態で、時間経過とともに外観的な変形はほとんどなく、突然破壊
する現象のことです。遅れ破壊の主な要因の一つに水素脆性が
あります。水素脆性とはメッキ工程などで水素原子がねじに侵入
し、水素分子となり、水素ガスが膨張し、ガス圧で破壊に至ってし
まう発見が極めて難しい現象です。
安心してご使用いただくために
YAIBA(刃) JIS ドリルねじはJIS認証品です。機械的性質、金属学的性質、形状、材料、熱処理・表面処理から試験、検査まですべてJISの規格に沿った「安全」 「安心」 「安定」 のドリルねじです。YAIBAなら ベーキング処理を行い、熱処理における品質管理も徹底しているので安心です。
※ベーキング処理:一般に190~220°の炉中で加熱し、水素を追い出す処理のことです。
充実のラインナップ
豊富な頭部形状
頭部形状 | 特徴 |
ナベ頭 | なべ底型の頭部で冷間成型性がよく、十字穴。ドリルねじでは最も一般的。 |
サラ頭 | 頭部を取付部材とツライチに沈める必要があるときに用いる。 |
六角頭 | トルク伝達力が大きく、カムアウトしにくい。太径ねじに適している。 |
シンワッシャー | 頭部高さが低いため、出っ張りが目立ちにくく、サイディングやスパンドレルの重ね部に使う。 |
リーマ付フレキ | フレキは座面リブにより硬いボード類に沈みやすい。リーマは木質材ボード取付用に使用。取付部材の浮上り防止と切屑の排泄を行う。 |
平頭 | シンワッシャーと同様、頭部の突き出しを最小にする場所で使う。 |
ウエハー | サラ頭と同ような働きをする。頭部が大きいため、押さえる力が大きい。 |
入数にこだわったパッケージ
YAIBAのステンレスはさらにサビにくい!! 『ファインパシベート』
ステンレスの中でSUS410がサビやすいことをご存知ですか?SUS410は素材のクロム量が少ない上、熱処理により表面硬化層のクロム量が減少するため表面に耐酸化被膜を形成しにくい欠点があります。YAIBAはSUS410でも繊密な耐酸化被膜を形成する『ファインパシベート』をおこなっています。
塩水噴霧試験でファインパシベートは1000時間以上でも赤サビの発生がありません。
ドリルで穴をあけ、ねじ部でタップを立て締結します。
似たようなねじ「タッピングねじ」とは何が違うの?
「タッピングねじ」と「ドリルねじ」。この二つは工程が違います。
◎タッピングねじ ➡ 相手材に下穴が必要
タッピングねじは相手材にそのねじ径の70%~95%程度の細目の
穴を開ける必要があります。後はねじ自身で相手材にタップ立てを
しながらねじ込むことができます。
◎ドリルねじ ➡ 相手材に下穴は不要
ドリルねじは施工のときに下穴を開ける必要が
ありません。ねじ自身で穴をあけ、タップを立
てて締付けるまでこなすことができます。
(商品詳細で適応板厚をご確認ください。)
ドリルねじの正しい使い方をマスターしよう!
①ボードや木質材を下地鋼板に留める場合
〇正しい使用方法(リーマ付きを用いる)
ヒレ部分で木質材などにねじ外径より大きな穴をあけ、
下部鋼板に接触したとき、ヒレ部分が飛散する。
(ドリル刃とねじ部分が同時にかからないようにする)
×誤った使用方法(標準タイプのドリルねじを用いる)
ドリル刃が下部鋼板への穴あけのときに木質材に
ねじ部分がかかってしまうと、浮上りや割れなど
の不具合が発生する。
②鋼板と鋼板を留める場合
〇正しい使用方法(鋼板と鋼板が密着しているとき)
先端ドリル刃で下穴あけをおこない、ねじ部でタップを
立てて上部鋼板と下部鋼板の締め付けをおこなう。
×誤った使用方法(鋼板と鋼板の間に空間があるとき)
上部鋼板(固定されている)と下部鋼板の間に空間が
ある状態のとき、ドリル刃にカケや折れが発生し、
貫通せずにねじの締め付けができない恐れがある。