釘とビスの種類について
「釘とビスの使い分けについて」では、それぞれの特性や長所短所をご紹介しました。今回は種類について紹介します。
あの小さなモノの中には様々な工夫がされています。ネジはここで使う!釘はここでないとだめ!というわけではありません。
選ぶときの参考にしていただけるように、ここでは代表的な特徴のあるものをご紹介します。
ご自身のDIYの幅を広げることに役立てていただければと思います。
釘の種類
釘は大まかに分けるとスムースとスクリュー釘に分かれます。スクリュー釘は同じ線径、長さの丸釘と比較し、約1.3倍の引抜強度を有します。
丸釘
もっとも一般的な釘です。木造建築などに使用されます。屋外や水回りではステンレスを使用します。
スクリュー釘
胴部がスクリュー形状の釘です。引抜強度が強いです。
カラー釘(モダンネイル)
プリント合板などに使用されます。合板のカラーに合うように、釘にも色が付けられています。
真鍮釘
真鍮でできた釘です。錆びにくく、装飾用の釘として使うことができます。
隠し釘
頭部が折れ、釘が目立たなくなる釘です。主に接着剤で圧着時に使用されます。
打込んだ後にゴムの部分を横から叩くと頭が折れ、釘が目立たなくなります。
ビスの種類
ビスは大まかに分けると、「全ねじ」と「半ねじ」タイプに分かれます。半ねじタイプは材料に対して、引き寄せ効果があります。これにより隙間なく締結することができます。全ねじタイプは打ち込み時に材料と材料の間に隙間ができることがあります。材料同士を密着させた状態で打込むと全ねじの方が引抜強度は高いです。初心者の方には半ねじタイプが無難かもしれません。
コーススレッド
コース(粗い)+スレッド(ねじ山)という意味です。木材と木材を接合するのに適し
たビスです。ピッチ間が広く、ねじ山が高いので引抜強度は高いです。
軸細コーススレッド
コーススレッドを細くしたビスです。打ち込み時の抵抗が小さく入りやすいです。木材の端部に使用しても、割れにくいです。
フレキビス
座面のリブが切削するため、硬い木材相手でも頭浮きしにくい形状です。
足割れ
打ち込み時の抵抗を小さくし、木材端部の木割れを防止します。
二条ねじ
独立したねじ山が2本あるねじを2条ねじと言います。高いねじ山と低いねじ山の2条ねじもあります。2条ねじのリードはピッチの2倍です。
ステンレスビス
屋外や水回りなどで使用されます。錆びにくいようにステンレス素材でできています。